各位
皆さんは会議中に寝てしまったことはありますか?ありますよね。
えっ、そんな事一度もないって・・まあ、そういう人もたまにはいますが、それはかなり稀なケースだと思います。
寝てしまう会議は話がダラダラしていて進まないとか、自分があまり興味のない分野の会議とか理由は様々です。
今日、紹介する話はそんな会議で寝てしまった時の話です。
会議の名前は忘れましたが、座長は大学の教授でした。他のメンバーは大学の先生や校長先生、指導課長、指導主事等々、教育関係者に加え私とE課長が関係者としてメンバーに入っていました。
メンバーは20人くらいで、その会議は、いつも夜に開催されていました。
会議は座長を中心に毎回活発な議論が行われており、最終的には方針を固めて冊子を作り終えるところまでやる会議で期間もかなり長かったと記憶しています。
基本的には教育の専門家による話し合いなので、私とE課長は事務屋ですから、まあ発言は控えていました。控えていたというよりは、よくわからなかったので黙っていたというほうが正しいかな。
事務局は指導課なので、座長の補佐や会議全体の進行は指導主事が行っていました。
私とE課長は何と言うか会議を構成するために、必要な役職ではあったのですが、特に発言はしなくても大丈夫な感じだったんです。
こういう状態になると、いくら頑張っても眠気が襲ってくでるんです。
私とE課長の席は隣同士でしたから、相手が寝ていればすぐにわかります。
座長の席からは遠かったので寝ているのは、ばれてなかったと思います・・多分
そんなわけで私だけでなく、E課長もいつも下を向いたまま寝ていました。
そして何回目の会議かは覚えていませんが、いつものように私は知らないうちに眠りについていました。
会議が始まって一時間くらいたった時だと思います、眠りについていた私はE課長の声で起きたのです。
えっE課長が発言しているじゃないですか。今まで一度も発言したことのないE課長が会議で発言しているんです。
頭が半分寝たままの私は、何で今日に限ってE課長は、はりきって発言なんかしてるんだろうと思いました。でもまだ眠くて眠くて、まあどうでもいいやと思いそのまま寝るんですが、横でE課長が大きな声で発言していますので、ぼーっとした状態だったんです。
E課長の声がでかいので浅い眠りのような半分起きているような状態です。
うつらうつらしているとE課長の発言は終わりました。
次の瞬間です、太平の世に異国の軍艦の大砲が轟いたのは。
では次に大〇さんはどう思いますか?と座長の声がしたんです
私が座長に指名されて発言を求められたのです。
道理でいつも、何も発言しなかったE課長が発言していたわけです、私は寝ていたのでE課長が座長に発言を求められていたことすら知りませんでした。
そしてE課長の次に私が指名されたわけです。
一遍に眠気が吹き飛び、一瞬で覚醒しました。
この会議は私の数ある出席した会議の中で最もやばい瞬間でした。
とにかく、この会議は毎回寝ていたので過去の話し合っていた内容は、よくわからない。
その日の会議も寝ていたので何を話し合っていたのか、全くわからない。
ここで座長に「寝ていたのでわかりません」というのもありますが、座長は多分あきれるでしょう、それに校長先生たちの手前もあるし。
みんなの目が一斉に私に注がれています。絶体絶命のピンチです。
みんなが見ているので、今さらそこでE課長に「今、私は何を聞かれているんですか」と聞けないんです。
そうは言っても、私に残された時間は2~3秒だと思います
私の中で半分寝ていた時にE課長の発言が断片的だけど少しだけ単語がいくつか思い出したんです。でもE課長は何を話したのかは、わかりません。
これだけの情報では会議全体の方向性も見えません。
こういう時にピンチを乗り越えるのが管理職と言うものです・・・なんちゃって
ここで私は、一世一代の大勝負にでました。・・これは少し大げさですかね。
その時に何が話されていたかは、わからないが、会議体の名前はわかっているので大きな方向性だけはわかっている。それにE課長が話していた数個の単語。
この単語を頂いて、後は適当に話を作るしかないでしょ。
人生の中で何だかさっぱりわからないのに、自分で勝手に想像の話をみんなの前でしたのは、これが最初で今のところ最後です。
心臓が飛び出るくらいバクバクしながら、適当な発言をしました。
何を話たのかは全然覚えていませんが、私の発言の後で座長が「確かにそうですね、そういう考えかも重要です」みたいな肯定的な発言をしていたのは、はっきり覚えています。
助かった、私の発言はとりあえず、とんでもない話にはなっていないと安堵しました。
いやー本当に安堵したんです。全身の力が一気に抜けました。
会議後にE課長に私の発言は座長の問いに対して、ちゃんと答えていたかと確認したら、大丈夫ちゃんと答えていたとの事でした。
この時は、たまたま私が話した内容が、運よくかみあったということです。
まあ、何事も最後まであきらめるなと言う事ですかね、never give upです。