ムットン調査団203(53-1団長の神津島出張)

みなさん連日の猛暑でばてていませんか?今回の文章は団長が12月に神津島に出張に行くことになった時に書いたものです。団長の出張で私の遠い昔の夏の島での記憶がよみがえり、その時の思い出を書いたものです。文章が長かったので前編(団長の出張)と後編(真夏の夜の夢)に分けました。

今回は前編のみです。

各位

12月は先生も走るくらい忙しいので「師走」と言いますよね。今年の12月は団長も先生達に勝るとも劣らない忙しさで、国内を走りまわっていました。

そこで、団長は我らムットン調査団員に対して12月は団長も走り回るくらい忙しいので12月を「団走」と呼ぶようにと団長命令がでました

何て読むんですかね、「しわす」と同じなら「だんわす」ですかね。

実際、団長がどのくらい忙しかったと言うと、まず12月12日(日曜日)には団長がこよなく愛する故郷、浜松に法事のため行っています。法事ではありますが、浜松に行くという事だけで胸が高ぶり一種の高揚感に駆られていたと思います。きっと母校浜松北にも顔を出し、満足のいくふるさと探訪だったことでしょう。浜松から帰った翌日の月曜日には年休を取り家の用事で埼玉県内を走り回っていました。

それだけも忙しいのに火曜日からは仕事で部下の課長と二人で神津島に一泊の出張に行って来ました。

区民の幸せのために大海原の先の神津島に行ってきたんです。どんなミッションを背負って島に行ったんでしょうかねえ。

神津島と聞いたらみんな竹芝桟橋から船で行くと思いますよね、ところがどっこいぎっちょんちょん、なんと団長は船ではなく調布から飛行機でいったそうです。

我らが団長は飛行機ですよ、さすがにプライベートジェットと言う訳にはいきません。

「大谷やダルビッシュならプライベートジェットなのに何で俺は定期便の飛行機なんだ」と団長は悔しがっていたとか、いないとか。

団長は絶対飛行場が近づいたら、♪中央フリーウェイ♪と口ずさんだはずです。

中央フリーウェイは団長が通った中央大学の自由な道じゃあないですよ、ユーミンの歌ですよ、我々世代は中央高速で調布あたりにくると、口ずさんでしまうんです。

さて、団長のミッションですがミッションインポッシブルと言うだけで、ノーコメントです。

今のところ口を閉ざして、黙して語らずです。

冬の神津島ですからね、ナンパが目的なんてことはないんでしょう、きっと。

さて、この神津島ですが私にも少しだけ思い出があります。若き日の少しだけ甘酸っぱい思い出が。

団長が神津島なんかに行かなければ書くつもりなかったんですが、まあこれも何かの縁でしょう。

私が20歳のころです。私が所属するサークル有志で夏に、神津島へ遊びに行ったんです。

このサークル一応、部室も持っていたので由緒あるサークルだったんですが、私が大学に入った時は早稲田実業OBのたまり場になっていましたね。

また日本女子大、共立、大妻等の女子大から学生たちが入っており、みんな仲良くて居心地の良いサークルでしたし、大学での私の拠点でした。付属高出身の連中がつるんで、たむろしているわけだから、見方によっては嫌なグループだったのかな、私が逆の立場だったらお前ら身内でつるんで排他的で反吐がでると思うもんなあ。

部室の中は二つに分かれていて、窓際の方は私たちのサークル、奥の暗い方は司法試験を目指しているサークルでした。きっと若き日の団長のような人が集まっていたんでしょう。

いつも、真面目に討論しており、我々のサークルには定期的に文句を言ってきました。

うるさいとか、女子いれて遊んでいるだけだろうとか、本当に真面目な活動をしているのか?部室を明け渡せとかしょっちゅう言ってきました。それも直接言うことは少なくて私達のサークルの連絡ノートに書きこんでくることが多かったんです。・・少し行動が根暗ですよね、文句があるなら直接面と向かって言えよっと思いました。

こちらも遊んでいるだけじゃ部室から追い出されるかもしれないので、それなりに活動はしました。

我々のサークルは〇〇研究会という名前なので毎年春の新歓ハイクや夏の旅行では、しっかり史跡めぐりはしていました。山本コータロー岬めぐりじゃないですよ

京都や奈良の神社仏閣、加賀の忍者屋敷に兼六園佐渡島も金山の洞窟以外に佐渡の史跡もちゃんとめぐりましたから。旅行と言えばそれまでですが、とりあえず史跡はめぐるんです。部室をとりあげられないように最低減の証拠は残しておく必要があるので。

まあそんな訳で〇〇研究会は普通だったら神津島にはいきません。

その年にメンバーの一人(仮称)横田が「今年の夏は合宿とは別に島にいこうぜ」と言い出したんです。横田はまあチャラ男でしたね。卒業後に銀行に入社した時、俺だけが律儀にその銀行の定期預金に金を預けてやったのに、預ける時は横田が俺に会いに来て手続きしたんだけど定期預金の満期が来る前に銀行やめて私の同業者になったので満期の解約の手続きに多摩の支店まで一人で行きました。

話がそれましたね、その横田が「たまには俺たちの学年の男子だけで南の島にいこうぜ、外国は高いから伊豆諸島の神津島に行こう」と提案してきたんです。

やけに熱心に島に行こうと言って我々を説得するんです「島は絶対に良い、去年新島に行ったけど海は青いし、空気もいい、絶対に損させないって」

勿論サークルの正式な合宿は別にちゃんと行くし、今は夏に島に行くのが最高のトレンドだと

当時は新島が人気だったので、私たちは行くなら新島だろと言ったら、横田は「みんな最新情報を知らないね、今一番の人気スポットは神津島だ、ここがダントツの一番人気だ、みんな行こうぜ」まあ、横田に押し切られる形で私たちは神津島に行くことが決定しました。

旅行は一泊だったのか二泊したのか全く記憶にありません。

今回はここまでです、次回は真夏の楽園、若者天国の神津島での出来事を書きます。