ムットン調査団202、高校野球

各位

今回は高校野球の話です。早実に入るまでは高校野球はそれほど興味はありませんでした。

たまたま早実に入学したので徐々に高校野球が好きに変わっていくわけです。

いつしか予選の三回戦あたりから応援にいくようになっていました。神宮球場や神宮第二球場には本当によく応援でいきました。

応援団は最初からいますがブラバンはベスト8くらいにならないと来なかったと記憶しています。神宮球場での決勝戦で甲子園出場を決めた時を何度も経験しています

神宮球場は近いから何回でも行けますが、甲子園となるとそう簡単には行けません。

学校から借り上げバスを連ねていくわけですが、応援に参加するかどうかの調査がきます。

当時の私は甲子園までいく気はなかったんです。ただ一回くらいは応援に参加しないと大学の推薦に影響するかもしれないという不純な考えで参加したことがありました。

夜に学校に集合して朝に甲子園に着きます。借り上げのバスが狭くリクライニングなどが出来ないのでとにかく腰が疲れて、やっと着いたら雨で順延になり近くの寺の駐車場で朝食を食べたらすぐに東京にとんぼ返りでずっとバスの中だったので、これに懲りて以後、甲子園への応援参加はやめました。

当時の早実は私の入学と同時に急に野球が強くなり甲子園出場の常連校に復活したんです、なので甲子園はいつでも行けるような雰囲気になっていました。私の在学中の春夏合わせて三回だったかな、甲子園に行っているんです。

さて、話は今年の夏の高校野球に飛びます。

第105回全国高校野球選手権大会で慶応が107年ぶりに二回目の優勝をして大いに盛り上がりました。仙台育英は夏の連覇ができなくて残念だったと思います、また来年頑張ってください。最近、知り合いの息子さんが仙台育英の選手だと知ったので、その息子さんがいる間は私も仙台育英を応援します。

ただし仙台育英早実と当たるような時は母校の応援をさせて頂きます、でも最近早実は甲子園に出てないからなあ。

そこで、東京の甲子園代表について調べてみました。

大正4年、甲子園の第1回大会の東京代表は早実でベスト4でした。で翌、大正5年の第二回大会で慶応が初出場して全国優勝をしました、その後、東京代表は慶応と早実のどちらかが選ばれる時期が長く続いています。東京の高校野球の黎明期において早実と慶応はまさに他の追随を許さない圧倒的な王者の二強だったんです。

第1回大会から第23回大会までの間、早実13回、慶応が10回出場しています。ただし慶応は慶応普通部(現在の慶応義塾高校)が7回、慶応商工(昭和22年に廃校)が3回です。この早慶独占状態を昭和13年第24回大会で破ったのが日大3中(現在の日大三高)でした、ここからしばらくは早実、慶応、日大三高になり、その後明大明治、法政一高なども出るようになり、多くの高校が甲子園に出るようになり今に続いています。まあそう意味で早実、慶応、日大三高などは古豪中の古豪といったところでしょう。

前置きが長くなりました。この慶応義塾高校は日吉にあり、言わゆる慶応日吉です。私が受験で落ちた高校です。慶応日吉は手ごたえ十分で私の中では受かるだろうと思った高校だったので、落ちた時は一番ショックだった高校です。

その慶応高校が甲子園で優勝ですよ。どうした家康じゃなくてどうした早実と言いたくなります。

今回の慶応高校の応援に対し、批判的な話も結構でており慶応の大歓声で仙台育英の外野手がお互いの声が聞こえないので選手が交錯してボールを落としたとか、球場の三分の二が慶応の応援ですさまじく仙台育英は完全にアウェイだったなどです。

テレビなどでも慶応高校出身ではない慶応大学のOBもかなり盛り上がっていたそうです。

さすが三田会の結束はすごいです、経済界などでの三田会の結束はすごいとよく言われていますから。

我が社にいたM元部長も本は全く読まないけど三田会から送られてくる冊子だけは必ず読むと言っていました。恐るべし慶応三田会と言ったところでしょうかね。

まあ早稲田は一匹オオカミで在野の精神だから、稲門会はあっても三田会のような結束力はありません。

甲子園球場の慶応の応援では、校歌より歌われる応援歌、若き血もガンガン歌ってましたね。

早稲田の第一応援歌、紺碧の空は基本的には点が入った時にしか歌いません。

まあでも、あの若き血に対抗できるのは紺碧の空だけだと思うんだよね。

いつの日か甲子園で慶応義塾高校早稲田実業学校高等部の試合を見てみたいもんです。

でも最近の東京の高校野球は群雄割拠なので早実もなかなか出るのは難しくなっています。

慶応も横浜高校東海大相模などを倒さないと、出られませんから、神奈川大会も厳しいと思います。慶応はこれで夏の大会2回優勝していますが、早実斎藤祐樹の時の1回だけです。ここはやはり何が何でも2回目の優勝を目指して欲しいと思います。

しかし春の大会では慶応はまだ優勝していませんが、早実王貞治さんが投手の時に春の選抜で優勝していますから、まあいい勝負といったところでしょう。

とりとめのない話になってしまいました、多分自分が在籍した高校は、たまたま高校野球の名門校だったのに受験で落ちた高校が甲子園で優勝したことで心境が複雑だっただけなのでしょう。

母校が出ていない甲子園の試合を見ている時は、大体負けている高校を応援しています、そんな感じで高校野球を観ている人って大勢いると思います。

多分、みんな16歳から18歳の高校生で野球に全力で頑張ってきた生徒だから。何かに打ち込んで頑張ってきた彼ら全員を応援したい気持ちになるんだと思います。

もちろん野球以外のなんでも、そしてそれは部活など、していなくても受験に向かって頑張って勉強している生徒でも同じだと思う。自分の中で自分は頑張っていると思へればそれで良いんだと思う。

自分自身は振り返ると、あまり頑張って生きたことがないような気がします。だから、ひたむきに頑張っている人は立派だと思うし応援したくなるんでしょうね。