ムットン調査団223、営業マンに会ってみた

各位

今回も私の過去の体験談を書きます。

学生時代に、家にいる時に友達みたいな口調でよく電話があり、誰だと思って話を聞くと英会話教材の勧誘だったり、各種資格の口座のための勧誘だったりしました。

相手の会社や人を集める会場に行ったら、絶対にアウト、とにかく会ったら相手は百戦錬磨、絶対に会っては駄目だと言われていました。

なので、その手の電話は興味ないのでと言って途中で切ります。

何で電話番号わかるかと言えば、昔は小学校、中学校、高校でもクラス名簿には住所と電話番号は全部書いてあったし、卒業アルバムにも全部載っていました。

それらの名簿が名簿業者に売られ日本中に流通します。

さらに、昔は業者が住民票の閲覧を申請すれば全て見られる状態でした、住民基本台帳は公開が原則だったのです・・今では考えられないでしょうが

したがって業者が住民票を全部閲覧して住所、氏名、生年月日、続柄を書きとっていました。

またNTTの電話番号簿には、ほとんどの家が載せていたので、電話番号簿からも名前や住所がわかる時代でした。

したがって、業者は年齢ごとに日本中の国民全員の住所、氏名、電話番号がわかっていました。私達も知り合いの家の電話番号がわからない時など、電話帳で調べることがよくありました。

その頃はプライバシーもへったくれもない時代でしたから、業者が全部知っていることは普通で誰も怒ってなかったです。

社会人になると、ワンルームマンションなどの勧誘の電話が私を始め多くの職員に、自宅や職場に頻繁にかかってきました。

売られていたであろう、昔の職員名簿は組織順に部、課、係ごとになっており、氏名、住所、電話番号が全部記載されていましたから。

職員名簿は悪用されなければ便利なものでした。年賀状の季節には大いに役立ちます。人事異動で新しい職場にうつればそこで親しくなった人や上司には年賀状を出すのが普通でしたから。その際、いちいち聞かなくて職員住所録を見れば全部載っていたわけです。

そんな訳で業者は、相手がどの課のどんな役職かも全部わかったうえで電話をしてきます。

一時期は私も職場にいる時に頻繁に電話がかかってきました。大半はワンルームマンションの勧誘です。

私のまわりの職員にも頻繁にかかってきました。

初期の頃は「興味ありません、切ります」と言って電話を切ればそれで終わりでした。

その後、相手もだんだん手強くなってきて、切りますと言っているのに、まだ話がありますとか何か叫び続けて切らせないとか、切った直後にすぐに電話がかかってきて「何で切るんですか」としつこい奴があらわれてきました。私も何回か経験があります、電話を切った直後に本当にすぐにかかってきます。私がもう話すことありませんと言ってすぐに切ると、またすぐにかかってきます。

何だこいつはと思いますよ。本当にしつこいんですから。

さらに、すごいケースでは、私ではないのですが切っても切っても電話をかけて脅してくる。

「ふざけんじゃねぞ、何勝手に電話切ってるんだ、何度でもかけるから切るんじゃねえぞと、かなりの迫力で脅してくるみたいです」

きっと、マニュアルがそうなっているんでしょう。

多分、このしつこい電話で脅しに近い迫力をかけられると気が弱い人は「話を聞きます」くらいのことを言ってしまうのかもしれません。

もし、その一言を言ってしまったら最後、相手は話を聞くと言っただろうが、約束を破るのかと猛然と責めてきます、そして攻め込まれて契約してしまう人もいるのでしょう。

最近は住所や電話番号が載っている職員名簿はなくなったので、あの激しい勧誘電話はほとんどなくなりました。

まれに、職場にかかってくることがありますが、本当にたまにです。

先日、係長のところに電話があり「仕事時間中なので切りますよ」と言って電話を切るのを見ました。係長に聞いてみたら、やはり勧誘の電話でした。

今でも、まだワンルームマンション勧誘の電話があるんだと、びっくりしました。

だから、みなさんこの話は決して過去の話ではなく、明日、あなたのところにもかかってくるかもしれない話なんです。

我々は、そんな電話を切るのには慣れていますが、あまり経験のない方はとにかく、あまり話を聞かないで切ることを心がけてください。

さて、話を私の学生時代に話を戻します。

年がら年中、家にかかってくるセールスの電話、しかも友達みたく話しかけてくるので親が電話を取っても、私の友達だと思って電話を切らずに私を呼びます、私が電話にでた後に親にただの英会話の勧誘だと言うと、母親も友達だと思ったとびっくりしていました。

私が最初に電話にでても若い女性が本当に親しい友達みたいな感じで下の名前を呼んで話かけてきます。最初の頃は本当の知り合いかと思ったくらいでした。

これだけ、かかってくる電話の勧誘は実際に会ったらどうなるのかを一回ためしたくなったんです。

ある時、暇だったので確か英会話だったと思うんですが、よし、ためしに会ってみるかと思い、家から少し離れた喫茶店で会う事にしました。

今、思うとよくそんな危ない事したと思います、しかもその時の電話の相手は若い男性ですよ。どうせ暇つぶしなら、若い女性の勧誘の時に会えば良かったのに。まあ、その時どういう心境だったのかは、よく覚えていません。

家から少し離れた私の指定した喫茶店にその若い男性はすでに座っていました。

二人くらいで、来るのかと思ったら一人で来ました。特に威圧感はなく相手の説明をずっと聞いていました。当然、その後で私に契約を迫ってくるわけですが、私も今日は話を聞いただけなので契約するつもりはありませんとはっきり言いました。

また私がよく知っている喫茶店なのでその店に監禁状態になる心配もありません。

相手側にしたら、せっかく私というカモに会うところまで来たんだから、はいわかりました、お帰りくださいとは言いません。その後も同じことを繰り返し言ってきます。

記憶は曖昧なんですが、本当にその人の勧誘は大した事はなかったです。相手は同じことを繰り返すだけです。

これでは埒が明かないと思ったのか、途中から援軍がもう一人来ました。

おっ、相手の援軍が来たと構えましたが、これまた。それほど手ごわい援軍ではなかったですね。

話が堂々巡りになってきたので私が「今日は話を聞くだけで契約なんて毛頭する気はないので帰ります」と言って、そのまま喫茶店を出ました。特に後から追いかけてくることはなかったですね。

なんだ、こんなもんかと思いましたが、良い子のみなさんは絶対にまねしないでください。

多分、たまたまあっさりした、しかもまだ経験の浅い営業マンだったのでしょう。

今、自分の子供が同じことをしようとしたら絶対に止めます。

「馬鹿な真似はやめろ」と言って。

と言うことは、あの時の俺はただの馬鹿だったんですね。