ムットン調査団134(99はまったもの2、ポーカー)

各位

みなさんトランプのポーカーをしたことは、ありますか?アメリカの大統領の話じゃないですよ。私は中学3年の一時期、ポーカーに少しはまりました。ポーカーを始めたきっかけは映画の「スティング」です。ポールニューマンとロバートレッドフォードが主演でカッコよかったんです。

友達の(仮称)高橋と有楽町の映画館で観ました。この映画も面白いので機会があったら是非観てください。この映画の中でポーカーをやるシーンが度々出てきます。私も高橋もポーカーに興味をもち、さっそくやってみました。

ポーカーはポーカーフェイスと言う言葉があるくらい心理戦です。しかも、このゲームは現金を賭けないと全く面白くないのです。

ポーカーは弱い手札からワンペア、ツーペア、スリーカード、途中は省いてロイヤルストレートフラッシュまで様々な手札があり、どちらが強い手札なのかを競うゲームです。

このゲームがなぜ心理戦かと言うと、ワンペアも出来ていない、つまり何も手札が出来ていなくても強い手札をもっている人に勝ったりするんです。

なぜ、そんな事が起きるのか、わかりやすく説明しましょう。これは当時、私達がやっていたポーカーのやり方なので標準的なものと少し違いますのであしからず。ただしポーカーの基本的な心理戦、駆け引きは同じです。

まず二人でやる場合、ポーカーは手札を何回か変えた後で例えばワンペアしかない私が100円と言います。相手が私より強いツーペアを持っているとします。ただツーペアは下から二番目に弱い手札なので相手も強気にでれる手札ではありません。相手が最初から降りたと言えば勝負なしで金は動きません。しかし相手も100円でコールと言って同意すれば勝負となり私は負けて相手に百円を払います。勝負の合意がなされて初めてお互いの手札を見せます。ここで相手がツーペアなので200円くらいで勝負したいと思いコールをしないで200円と値を釣り上げます。ここで私がコールをすると勝負が確定します、ワンペアしか出来ていない私は負ける確率が高いでしょう。この時に自分で最初に言った100円を払って試合を降りるのが普通ですが、敢えて勝ちに行く場合相手の手札もそんなに強くないだろうと判断し1000円と一気に値を釣り上げます。ここで相手がコールしたら勝負になり私の負けで1000円支払います。しかし相手は私が一気に1000円に釣り上げてきたので迷います。ここでコールして私の手が強いとすると相手は1000円の負けになります、私が強そうだと判断すれば相手が最後に言った200円を払い勝負を降ります。つまり、ここで相手が降りれば私は200円の儲けとなり実質、勝ちとなります。逆に相手がこれは私のはったりだと思った場合はコールして勝負するか、さらに値を釣り上げます

もし相手が2000円までね釣り上げてきたら、さすがにこちらも、はったりで1000円まで引き上げているので2000円でのコールはできません、1000円を払い降りるのが常道です、はったりをさらに続けて3000円にしても相手もコールして勝負が確定する可能性が高いので、降りるのが無難です。

この逆で自分がかなり強い手札を持っている時は慎重に値をつりあげます。相手が100円と言ったら最初は110円と言うように100円で勝負はしないで、相手がすぐ降りないように少しだけ値をあげるんです。しかも迷ったような素振りをしながら。相手に値を上げさせ自分は渋々ついてくる感じに持っていきます、徐々に徐々に慎重に値を釣り上げてもらいます途中何度もコールと言う、そぶりを見せてもう勝負しようかなと相手にビビリーな自分を見せつけます、気づいたら相手がそう簡単に降りることが出来ない高値まで持っていけば大成功です。自分が強い手札を持っている時に他のみんなが最初から降りたら儲けはなしなので、強い手札を持っていないように思わせ、相手に金額を釣り上げさせるように仕向けるのです。

5人くらいでプレーする場合も同じで最初にすぐ降りれば金はとられません、次に誰かが金額を1000円に釣り上げ、まだ誰もおりていない状況で全員がコール言えばその金額が勝負をするのに合意した金額となります、この場合は一番強い手札を持っているものが勝って4千円を手にいれます。

このケースで、一人でもコールをしないで金額を釣り上げると、全員がまた1、コールする、2、値を釣り上げる3、降りるの三択になります。降りる場合は自分が最後にコールした千円を払っております。

金額が大きくなるのは強い手札を持った人が複数人いる場合で、お互いに最初は強気ですが金額が二千円、三千円と吊り上がっていくと、さすがに不安になっていきます。

相手は俺より強い手札なのではないだろうか?それはお互い様で両方びびってくれば三千円あたりで勝負になり、勝った方が三千円に加え途中で降りた人達の金額をもらうことになります。二千円で降りた3人がいれば一回の勝負で9千円の儲けになります。

ポーカーの醍醐味は弱い手札なのにはったりをかまして相手をびびらせ降ろして儲けたり、

強い手札なのにはったりをかましているようにみせたりすることです。相手の性格や今までの戦い方から相手の手札を想像し、自分は勝てるか、はったりをかますか、降りるかをその都度判断します。ざっと理解していただけたでしょうか。

このポーカーが私と高橋の二人から始まって、受験が終わった後に3年X組の男子の間で結構、流行ったんです。

卒業式が終わった春休みに連日、高橋の家に仲間5~6人集まって一日中ポーカーをしていました。2~3週間ポーカーづけでした。高校入学とともにポーカーはやめました。

私以外の連中の進路は都立日比谷、九段、慶應志木早大学院だったと思います

一回の勝負で数千円動く勝負も結構あったので、かなり儲けた奴と負けがこんでいた奴がでました。私ですか、もちろんはプラスでしたが高橋はかなり負けてしまい、すぐには払えななかったので高校生になった後も勝った奴を何回も映画に連れていったりして、それで借金をチャラにしてもらったりとか大変そうでした。

高橋がなぜ大負けをしたのか、高橋はポーカーには向いていなかったんでしょう。

高橋のポーカーははったりが多く、それでいて降りないから高額で負ける勝負が多かったんです。もちろん、また、はったりだと思っていたら高橋の手札が本当に強くて高橋が大勝をすることもあります。

ポーカーフェイスで相手に心理を読み取られないこと、逆に相手の心理や癖は見極める。同じような勝負の仕方、傾向を続けない。運と度胸があり、心理戦を制するものだけが勝てるゲームそれがポーカーです。

今、皆さんがそんな賭けポーカーをしたら捕まりますから絶対にしないでください。

醍醐味を味わいたければ映画のスティングを見てください。

今、考えると中学生が一回数千円、一日で万単位の賭け事をしていたわけで、ばれたらかなりヤバい事になっていたと思います。

でも、高校生になると九段などの都立の連中は学校帰りにそこらの雀荘などで普通に賭け麻雀していたから、あの時代はやはり何事もおおらかだったのかもしれません。

私は中学3年でのポーカー以外は高校、大学では賭け事はあまりしていませんでした。

役所も昔は麻雀やっている人が結構いました。私が役所の人と麻雀をやった記憶は同期の(仮称)勝俣さんの家で同期だけで朝まで徹マンとか何回かしたくらいかな、あの時のメンバーは私以外みんな都立高校出身者だったので、都立の男は麻雀をやっていた確率がは高いのかもしれません。

競馬、競輪、競艇には興味なかったですね。

もちろん、つきあいで馬券を買ったことは何回もあります。

ただ競輪場には何か月か通ったことがありますよ。競輪場に通っていたなら当然競輪にのめっていたと思いますよね、違うんです。

実は大学に入った年にガードマンのアルバイトをしたんです。自分の都合のつく日をあらかじめ言っておくとその日だけバイトが出来るのと、アルバイト代が高かったので始めました。

中3の時にポーカーで負け越してた高橋も一緒でした。話がそれますが高橋は九段高校から中央大学に進学したので入学直後に新しい校舎を見学させてもらいました。神田から移転した真新しい多摩校舎です。山の中に出現した白亜の御殿のような気がしました。途中の立て看板にまむし注意とか書いてあったんで、ビックリしましたけど。

話を戻しますね、ガードマンの仕事は渋谷にある〇〇警備保障に朝早く行きガードマンの制服に着替えて、そのあと点呼、声が小さいと点呼はやり直し。隊長は国士館出身で怖かったなあ。その後みんな一台のバスに乗り平塚競輪場に向かいます。警備は一人で回ります、ローテーションで客席、場内車券売り場、場外近隣住宅地まで。当時、競輪場にくる人は競馬場と比べて、かなりやばい感じがしました。暴動が起きたら絶対に我々だけでは止められない自信がありました。ガードマンのアルバイトを何年もやっている大学生は予想屋だとか場内にいる、そっち系のかなりやばそうな人とも親しく話をしている光景を何度も見ました。あーここは、あまり長くバイトをやるとこじゃないなと思い三か月くらいで辞めました。

そんな事が理由ではありませんが私は公営ギャンブルと麻雀には、はまりませんでした。

それと、麻雀とポーカーの嫌なところは、仲間内から金を取ったり、取られたりするところですね。

私はポーカーには中学生の一時期はまりましたけど、日本にカジノが出来るとポーカー中毒は必ずたくさん生まれるでしょう。

ポーカーは先程言ったように心理戦なので、相手の表情や今までの勝負スタイルなどを総合的に考えながら行うゲームです。これは、はまりそうだなと思ったら将来日本にカジノが出来ても、やらないほうが無難です。

私はもう一つ多くの人がはまるギャンブル?に少しはまりましたがそれはまた次回以降に。

えっ、団長ですか?団長はギャンブルに費やす時間があったら一冊でも多くのジュリストを読むと言っています。団長はギャンブルが原因で傷害や殺人事件が起きた時の判例なら喜んで読みます。多摩八王子、白亜の御殿の貴公子だった団長に競馬は似合いませんや、同じ馬でも団長はやっぱし何ですかねえ乗馬とか、流鏑馬(やぶさめ)あたりが団長にはお似合いでやんすよ。

今回はポーカーを知らない人のための説明が長くなってしまいました。んじゃ