ムットン調査団147、英会話研修

各位

議会は続くよ、どこまでもってな感じで、まだまだ議会は終わりません。でも今日は金曜日だから土日はしっかり休みます。

さて今回は我が社での英会話研修の話です。

Hello everybody

世界のグローバル化が叫ばれるより、もっとずっと、ずっと前の話です、わが社も窓口などで英語くらいは話せる職員の育成が必要と考えたのでしょうかね。

確かに、必要だったかもしれません。

私は新人で最初に配属された場所は出張所でした、窓口にたまに外国人も来ました。

直接、目の前に外国人がいる場合は大体、身振り手振り等で何とかなるんです。

若い時は道を歩いている時や、電車に乗っている時に、よく外国人に道を尋ねられたり電車での生き方を聞かれました。英語が話せる人に見えたんですかね。

これは中学英語でも何とかなるんですよ。英語で今乗っているイエローのトレインはソーブラインあと三駅で新宿駅、そこでトレインをチェンジしてグリーンカラーの山手ラインに乗るなどと英語で話せば大体OKでした。

でも、電話は、そうはいかないんですよ。

受話器を取るといきなり、早口の英語なんてのが多くて大変でした。

今でも覚えているのが、電話が鳴り私が受話器を取ったら、すぐに相手方が英語で早口でガンガン話してきたんです。何を言っているのか、さっぱりわかりません。

私は「プリーズ、スピークイングリシュ、スロウ、スロウ」と言ったら、意味が通じたんでしょう。相手は、はっきりと「エイリアン〇▽・・・」と言ったんです。

当時、スピルバーグのETという映画が大ヒットしたんです、だから私はエイリアンとはすなわち宇宙人だと思ったわけです。

もっとも職場にいる人たちもどっこいどっこいです。私が電話の相手に「ジャスト ミニッツ」と言ったあと、受話器をふさぎ職場の人に「すみません。電話の相手がエイリアンと言っているのですが、誰かわかりますか?」と聞いたのですが、みんな宇宙人なんか知らない、間違い電話だろうと言っていましたから。

私は再度、受話器をもって相手と話すと「エイリアン レジストレイション」と聞こえました。私は「プリーズ、スペル」と言って全てのスペルを聞いて、受話器を持ったまま辞書で調べました。エイリアンは宇宙人もありますが外国人の意味もありました、私は外国人はフォーリナーだと思い込んでいたのです。レジストレイションは登録、そうです外国人登録だったんです。本庁舎の外国人登録の電話番号を教えて、やっと一件落着です。

役所全体の英語力が弱かったのか、私の英語力が特に弱かったのかは定かではありません。

数年後に英会話研修の受講生募集の研修があったんです。

大学時代にESSに入るも、すぐに辞めてしまったので今回はリベンジだと思い申し込みました。「初心者のための英会話研修」となっていたので私にはピッタリでした。

若いころの私、それなりに向上心がありますね、いい感じです・・・自分で言うか

この研修は申し込んだ後で、役所の中でリスニングのテストがあり、その結果を踏まえて受講者を決定するとなっていました。

まあ初心者の英会話だから、全然わからなくても落とすかもしれないけど、全部わかる奴も初心者じゃないから、私くらいがちょうど、この研修の対象者かなと思っていました。

結果は無事の合格です、この合格は喜んでいいのかは、ちょっと複雑です。

初心者のための英会話でリスニングテストをして、どういう人が合格して、どういう人が落ちたんでしょう、わかりません。

この研修は週1回、決まった曜日の午後全部を渋谷にある英会話教室に通うんです。

研修期間は3~4か月か、もっとあったような気もします。

その教室に入ったら、英語以外は禁止です。先生はもちろん外国人です。確かアメリカ人だったと記憶しています。

わが社の生徒は10人くらいでした。メンバーはもちろん覚えています。

当時は私も含め全員、若手の職員でした、その中に後に管理職になるX女史がいたんです。

早速、全員の自己紹介です、もちろん英語です。

すると、Xさん英語の発音が結構いいんです。初心者じゃないだろうって感じです。こっちは「ディス イズ ア ペン」に毛が生えたレベルですから。

講師の先生がベラベラ英語でしゃべると、私は何言ってんだかさっぱりわからないのにXさんは概ね聞き取っていて、二人でベラベラと英会話をしてるんですよ。うそー、あの人英会話普通に出来てるじゃん、何でここにいるんだと思いました。

これは、やばい、みんなこのレベルだったら、ついていけないと焦りました。

そこはセーフでした、Xさん以外はどんぐりの背比べで、一安心。

でも、この研修は後悔しました。もらったテキストで次回やるところを毎回、全部、暗記してこないと駄目なんです。

これ辛いんですよ、研修前日になると必死で暗記です、覚えていかないと、みんなの前で恥をかきますから。

毎回研修が終わると、ほっとして、研修が近づくと暗記があるので憂鬱でした。

これが何か月も続いたんです。

我々はみんな青色吐息でしたが、Xさんは毎回、生き生きとしてましたね、私は最後までこの人は初心者じゃないのに、何でいるんだと思っていました。・・逆恨みですが

で、英会話は出来るようになったかと言われると、当時は少し上達したと思うんです。

でも、語学ってやつは続けないと駄目です、元の木阿弥です。

そりゃあ研修は少しは役にたちましたよ、ナーサリースクールなんて研修受けるまでは看護学校だと思っていましたから。まさか保育園だとは思ってませんでした、もっともアメリカで保育園の先生はナースと呼ばれるそうです。

私を含めあの時の研修に参加したメンバーはその後、仕事で英語を使う機会はほとんどなかったと思いますが、組織として人材育成の方向性は間違ってはいなかったんでしょう。

でも、昔は面白い研修が結構ありました。係長昇任の研修で民間で2~3週間働くというのがありました。私は〇〇デパートに派遣されました。係長昇任が一緒だった先程のX女子は何とか商店という個人の店だったと思います。研修担当は何を基準にデパートから商店まで振り分けたんですかね、是非聞いてみたいもんです。

この後、X女子とは長い年数、会議等で一緒になることが多く、実に長くの時間を共有し切磋琢磨させてもらいました。おかげで様で私も成長しました。Xさんに感謝をこめて

「You made me more patient」

  んじゃ see you