ムットン調査団153(32、異動)

先週の金曜日に異動の内示が出たばかりなので、各職場は何かと慌ただしい状況だと思います。毎年の事ですが悲喜こもごもと言ったところでしょうか。

昔、新聞で読んだ記事に国や地方を問わず公務員の最大の関心事は異動と昇任だと書いてあったことを思い出しました。でも昇任に関しては望まない人も結構いますから、みんなの関心事は異動でしょう。自分が動かなくても誰が来るかは気になりますから。

そんな訳で昔、自分の異動について書いた文章を載せます・

ムットン調査団32 異動

各位

異動と言えば人事異動の事です。とは言っても昔話です。なーんだ昔話かつまらないと思いましたか?

話せる事は過去に私自身が異動した体験話に限定します。

でも一つだけ言っておくことがあります。最近の人事は、職員の異動希望をできる限り叶えてやる努力をしているという事です。

ただし結果的に全然希望通りにならない人や、いつも希望が叶う人などが出てきます。まあ運、不運もあるのでしょう。

しかし、私が若い頃に私が経験した人事異動は絶対に変だと思う。

最初の職場は出張所です、特に出先を希望した訳ではないが私を含め同期が何人か出張所だから、まあ良しとしましょう。

次の異動は教育委員会(当時のここでの仕事は大変でした、いつか話しましょう)

その次の異動が高齢者施設です。ん?ってなりますよね。どこを希望先にしていたかは覚えていませんが、出先職場は希望していません。出先から本庁に戻ってきて、またすぐに出先には普通、異動させないでしょう。

当時は4月1日異動の日に異動の発令通知書をもって各職場に挨拶にいく習慣があり、行く先々で「出先から来てまた出先だよね何かあったの?」「高齢者施設を希望したの?」泣きたい気分で挨拶まわりをしていたのを覚えています。もちろん希望なんてしていませんよ。(この職場で私は、かなりのいじめを受けます、その内容は近々書きましょう)

この職場は当時48ヨンパチ勤務と言って、週48時間勤務で土日は勤務で週に1回月曜休みです。ヒラの事務は2人しかいないから、ここに異動する確率はかなり低いし、事務で役所に入って3か所目の職場、うち出先が2か所はないでしょ。ここで人事不信になりました。まあ意図的でなければこの異動はありえないでしょう。・・・そう思いませんか?ポンちゃん会のみなさん(謎の組織ポンちゃん会はそのうち紹介します)

その次の異動の時だったと思いますが、異動希望先を2~3個くらいしか書かないとまた同じような目にあうと思い、当時50くらいあった課の中から異動希望先に40くらいの課をびっしり書き込んだです。8割くらいの職場を書いたんだから、これなら希望も通るだろうと。

ところが、なんとなんと、そこをはずした課に異動になったのです。・・・・・・ふざけるなと思いましたよ、これは絶対にわざと希望先をはずしていると。ここでさらなる人事不信になり二度と異動先は書かないと心に決めたのです。

以後、異動希望先は書かないようにしました。書けば私の希望を必ずはずしてくると思ったので。

しかし、管理職試験に受かった時に久しぶりに異動希望を書くことにしました。

管理職試験に合格したのだから、今度は少しくらい希望も通るだろうと思ったんです。

管理職に昇任するまでので、2年間の総括係長として待機があるので、今度は大丈夫だと思い久しぶりに異動希望先を書きました。

結果はと言えば、まあ世の中そんなに甘くはありません。

異動希望先には、管理職になるにあたって、広い視野で区政を見るこができるように一度も経験のない官房系の総務、人事、企画、財政、広報だけでなく部の庶務担、議会、会計室、監査 あたりまで希望しました。このあたりの職場を一か所も経験していなかったので、まあ希望を叶えてくれると思いましたよ。

さてさて、私の異動先はどうなったかと言うと。なな、なんと出先の福祉職場でした。当時、管理職待機の期間は困難職場に異動させるという事に突然なり、その福祉職場が困難職場に選ばれたのは確かです。しかし、私が福祉職場に2年いた後は誰一人管理職合格者はその福祉職場に行きませんでした。何なんでしょう。

私と一緒に管理職試験に合格した残りの二人は企画と広報で2年間待機です。・・・そこは私が希望したとこです、もう役所入ってから出先を2か所も経験済だし、福祉の出先も高齢者施設で経験済だっちゅ~の。

この区は人を育てようという気がないのか!とまじ思いましたよ。人事不信が頂点になった時です。

とは言え、管理職になるのだからと怒りはこらえ、心の中で男泣きです

さて、管理職最初の職場は出張所長(新規採用の職場と同じ)だったので、出先(福祉職場)から出先への異動となり、出先職場は早くも四ケ所目となったわけです。

まあ、異動というもんは、こんなものなのでしょう。満足して異動する人は何割くらい、いるんだろうか

毎年、多くの職員が悔し涙を流していると思うけど、若き団員諸君は決して希望を捨てずに頑張って欲しい

努力は報われるとは限らない、しかし努力をしないものは絶対報われない

私もきっと若い時の苦い経験が、その後の私を育ててくれたんでしょう。周りからは忍耐強いとか打たれ強いとか言われます。

最後まで希望を捨てなければ、人間は生きていけるんです。

そうですよね、団長

今日はこのへんで