ムットン調査団158、管理職への船出 ヨーソロー

各位

ヨーソローは航海用語なので気にしないでください。

今回の幹部異動は小規模でした。団員の異動を見ると去年は団長や私を含めてムットン調査団の幹部のほとんどが異動でしたから。

今年は部長級では団の役職がソフィアの迷幹事の(仮称)温多部長が動いたくらいです。前にソフィアの迷幹事の意味が分からないという質問を団員の方から言われました。彼はSophia University卒業で人生や仕事を深く考えている、言い方を変えれば迷っている。と言うことで、この役が付いています。

温多さんは今回の異動で私の職場と同じ階になりました。仕事でも月に一回必ず私の職場と話し合いが行われますので、よろしくお願いします。

この他の管理職の団員の異動ですが、参事昇任が数名。また課長の異動は実質2名でした。

その他に、管理職に昇任した団員が3名います。

団長からは管理職昇任者に対しては一言あるみたいなので団長訓示を伝えます。

「管理職昇任者諸君、この度は課長昇任おめでとう。これもひとえに団長の私のおかげだと思って間違いないだろう。諸君だけの努力で管理職になれたのではない、この団長の陰ながらの努力あっての成果である。今後も団員としての自覚を忘れずに住民福祉の向上と団長への忠誠を忘れないように、四月以降の諸君の検討を祈る、以上」

これは、団長、昇任者から何かを期待してますね

さすがです団長、昇任に何の権限も無いのに、さも団長の力が及んだように見せるなんて、最高に悪です、みんなしびれてます。

そんなワルの匂いに、みんな引きよせられているんですね。団長に近づきすぎると火傷をするか、身ぐるみはがされてしまいます。

うぶなそこのお嬢さん、団長に近づく時はくれぐれもご用心。気が付いた時には遅いんです、とっくに心を盗まれていますよ。

おや、米〇君が〇田君に何か言っていますよ。

米〇君「〇田君、四月からはいよいよ管理職だね。今までとは立場が違うんだから、子供みたく、すねたり反抗的にならないようにするんだよ」

〇田君「うるせえ米〇、俺は今の職場は前の職場から右に20mくらい動いただけで、今度の職場は左に15mくらい戻ったところなんだよ、20mくらいの間を行ったり来たりしてるんだよ。遠くの場所に異動するお前に俺の気持ちがわかるのか」

米〇君「〇田君、異動は距離じゃないよ、求められてその職場に行くんだから、与えられた職場で全力を尽くそう、何かあったら相談にのるよ、仲間だろ」

〇田君「そっ、そうだな俺も少し大人になるか、俺たち管理職になるんだよな、ちゃんとやっていけるかな。いつも突っ張っていたけど少し不安なんだよ、こんな事恥ずかしくてお前以外には言えないだろ。米〇お前はどうなんだ」

米〇君「僕もすごく不安だよ、緊張で眠れないくらいだよ。でも〇田君という仲間がいる、不安な時はお互いに助け合い、励ましあっていこう」

〇田君「お前。いい奴だな。こんな弱気な俺は今しか見せないからな、元気でいろよ、じゃあな」

二人ともかなり緊張しているみたいです。彼ら二人にもう一人の団員Mを加えた三人の若き団員がこれから大海原への航海へと出航します。

海は凪の時ばかりではないでしょう、大荒れになって難破しそうにもなるでしょう。

でも必死でもがいて、精一杯頑張れば必ず乗り越えられます。

そんな経験が彼らを一人前の管理職へと成長させてくれるんでしょう。

彼らの船出に乾杯!ヨーソロー