ムットン調査団237、令和5年仕事納め団長訓示

各位

今回は前回の須山少年の恋の続きをそのまま載せるつもりでいましたが、今日は仕事納めになってしまったので、須山少年の話は来年に持ち越しとします。

さて、今年もいよいよ残り少なくなってきました。早いもので、もう仕事納めです。

いつものことですが、色々なことがあった一年でした。

みなさんは、どんな一年でしたか?

まあ去る年とともに嫌なことは忘れて、新年を迎えたいですね。

先週は昔からの仕事仲間だった元T部長が亡くなられました。

まだ六十代です、少し早すぎましたよTさん。先日、通夜に行ってきました、彼の生前の人柄などでしょう。多くのわが社の職員がお焼香をあげにきていました。

私とTさんは主に仕事上の付き合いが多かったです。私が新人の時に配属された出張所の隣の出張所にTさんはいました。当時、出張所は職員相互の交流が活発で、何かの飲み会の時にTさんが私に話しかけてくれたのが最初です。新人だった私に「大〇さんだよね、俺は〇〇出張所にいるTって言うんだ、よろしくね」と言って親しくしてくれたんです。その当時の気持ちは、あっこの人、俺のことを気にかけてくれている。ありがたい先輩だと強く印象にのこりました。

出張所から人事異動で私が教育員会に動いたらTさんは隣の課におり、毎日顔を合わせていました。私は就学事務や学校連合行事などをしており、Tさんは社会体育を担当していました。

その後は少し疎遠になりました。しかし、今から25年前に私とTさんは一緒に管理職試験に合格したんです。

いわゆる管理職同期になりました。管理職昇任で二人とも同時に出張所長になりました。この所長時代に私達は仕事や飲み会などで頻繁に会っていました。

所長会が終わった後は必ず、全所長で飲んでいました。思い出を語ればきりがありません。

一つ、お酒の上でのTさんの失敗談のエピソードを紹介します。Tさんには、「そんな話するんじゃねえよ」と天国から叱られそうです。

いつものように所長達と飲んだ後で別れました。当時Tさんは千葉方面に住んでいました。

私は家に帰ってくつろいでおり、そろそろ寝ようかなと思った時に家の電話が鳴ったんです。

夜の12時を過ぎていたと思います。こんな時間の電話は大体が間違い電話なんで、やれやれと思って受話器を取ると「オレTなんだけど、駅でみんなと別れる時に俺カバン持っていた?」と聞いてきたんです。

私はTさんが駅でカバンを持っていたのを、はっきり覚えていたので「カバンは駅で別れる時に間違いなく持っていましたよ」と答えました。

Tさんは「そうか店に置いてきたんじゃないのか、まずいなあ、少し酔いがまわった話し方でした。」私は「Tさん、今どこにいるの、すぐに警察に連絡したほうがいいですよ、クレジットカードやキャッシュカードが悪用されるとまずいですよ」

Tさんが「今、高尾なんだよ、どうやら東京と高尾を何回か往復して高尾で終電になってさ、帰れなくなってるし、カバンもなくて困ってんだよね、むにゃむにゃ」

私はTさんが酔っ払って高尾にいることよりカバンが気になっていました、早く警察に届けを出すのと、銀行やクレジット会社に連絡をしないとまずいと思ったんです。

Tさんの話かたから考えると、何だかその辺に寝てしまいそうな感じもしました。

でも、赤の他人の私が動くわけにもいかなかったのです。

どうしようか迷ったんですが、Tさんの自宅に電話をして奥さんに事情を話しました、早く対応しないとまずいので奥さんからTさんに電話をしてください。と言って電話を切りました。後日Tさんに会った時にあんな事、電話で奥さんに言ったんで怒られるかなと思ったんですが、にこにこしながら「かみさんに、しっかりと怒られましたよ」と言って笑っていました。少しも怒ってはいませんでした。カバンはどうなったのかは忘れましたが、何かこの時の出来事が私には忘れられないんです。

この後、十数年後に私とTさんは教育委員会でお互いに部長として一年一緒に仕事をしました。お互い部長でしたので忙しい一年でしたがお互いに助け合って頑張った一年でした。

この一年間はよく二人でいろんな話をしました。仕事やプライベートの話など何でも話していましたね。仲間という感じでした。

一緒に仕事をしたのは、その時が最後です。それと、今私がいるポジションも昔Tさんがいた場所です。私の3人前の前任者です。

私が新人で入った時から、Tさんが卒業するまで、Tさんには大変お世話になりました、ありがとうございました。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。

さて、話はかわりますが今年もこの時期の団長訓示がありましたので紹介します

「団員諸君、まもなく冬休みに入り正月である。

今まで口を酸っぱくして、さんざん言ったので、もうわかっているとは思うが団員はこの休みを利用して、普段やっていない勉強に励んでもらいたい。

行政法地方自治法地方公務員法はさらっと目を通して復習し、その後で各々が今後必要となるであろう分野を掘り下げてもらいたい。自分の庭を掘るなどと馬鹿なことはしないように。何をするかは各人で考えてくれ。DXでもよし、情報公開、福祉、教育何でもOKである。学び続ける姿勢が重要なのである。

私は司法試験の勉強をずっとしたことで、忍耐力もついたし法律全般に詳しくなったのである。負け惜しみではあるが、合格しなかったことで困難を克服する力も身につけたのである。見た目は貴公子のような私ではあるが、こう見えて苦労人なのだ。だからかなり昔から髪は真っ白になっている。

でも、苦労は悟られないように、髪は黒く染めて、いつも涼しい顔をしているのだ。

若い時の苦労は必ず人生のこやしになるから、まあ頑張れや。

来年の団員一同の検討を祈る。以上」

おー、団長が真面目一本の訓示とはびっくりです。

たまには、こんな団長もカッコイイですやんすね。

ちなみに団長は年末年始は埼玉の自宅にはいませんよ、いきなりお年賀などを持っていっても不在です。当然の助動詞の連帯形の係り結びのように浜松にいます。

浜松は団長の聖地ですから、行く場合には事前に団長に連絡をしてください。

特に団長の実家や浜松北高などの聖地巡礼をする場合は事前にどのルートを通るか団長に申告してください。聖地巡礼コースの許可料は1万円だそうです。これはボッタくりみたいですが、いつもの団長らしいので良しとします。

それでは、みなさん良いお年を。また来年。