ムットン調査団208、ここまできたキャッスレス

各位

この時期、9月から10月にかけて全国の自治体で一斉に第三回定例会、いわゆる決算議会に入ります。各自治体の管理職はこの決算議会と2月から3月にかけての予算議会の二つ議会が一番緊張します。初めて管理職になった人はこの4月に昇任して今いる課に異動してきたばかりですが、昨年の事業について細かく決算委員会で質問されることになります。自分は去年はこの課にいませんから知りませんとは言えないので必死に勉強することになります。まあ、あとは場数をこなして度胸をつけていくしかありません。

それはさておき、今回はキャッスレスの話をします。

世の中、日増しにキャッスレスになっている気がします。そんな中、私は頑なに現金主義を貫いています。貫いていますなんて言うと信念があってカッコいいみたいなんですが、ただ面倒くさいだけで世の中から取り残されていく感じがします。

ただ、最低限のことが出来る用意はしています。例えばネットバンクは三つ口座があります。

何で3つあるかと言えば、一つ目は車のETCカードを取得した時です。ETCカードは持っていたのですがトヨタのカードで年会費を払っていましたが年会費無料のETCカードに切り替えることにしたんです。この無料のETCカードをゲットするためにネットバンクのイオン銀行に口座をつくる必要があったためです。

次はりそな銀行の口座は持っていましたが株主優待を受け取るためにはネットバンクにする必要があったので。三つ目は現在大手の証券会社で株の取引きをしていますが、手数料はネット証券のほうが安いのでSBI証券の口座を開設しました、このSBI証券と相性が良いのが住信SBI銀行だったので口座を開設しました。この住信SBI銀行ですが口座を作った時に原則キャッシュカードをくれないんです、希望すれば貰えるとなっていたので当然貰いました。今年の10月以降はキャッシュカード希望者は有料配布に切り替わっており、1100円の手数料が取られます。これからはキャッシュカードは無いのが普通になっていくんですかね、そうすると全てがスマホの中ということになります。通知はすべてメールですから紙での郵送は一切ないわけです。現物のキャッシュカードを持たない人が亡くなった場合、スマホを調べないと口座を持っていたこともわからない時代になってきました。事故や遭難などでスマホを失くしたり壊れて亡くなったらどうするんですかね。死亡して10年くらい経ったら国庫に没収されそうですがその前に連絡がくるみたいですが、それもメールなんですかね。それともネットバンクから郵送で確認なんてあるんですかね。

次にネットショッピングですが私は、ほとんどしません。でも、たまには利用します。

先日もAuペイ(プリベイトカード)に期間限定の金額が500円ほど入っていたので、もったいないので500円をすこし超える金額のスマホの充電器を買いました。せいぜい、それくらいです。

自分のスマホの中にAuペイやペイペイの金額が2~3万入っていますが、基本は財布からの現金払いです、ペイペイも一時期、職場の中での弁当販売や付近の飲食店が大幅な割引で食事が出来た時はペイペイをよく使っていたのですが今は全く使っていません。

PASMOの中にも金額をチャージしていますが電車に乗る時専用にしています。

クレジットカードも先程のイオン銀行のカードやその他ツタヤのカードを作った時などに入りいくつか持っていますが基本クレジットカードもほとんど使いません。

そんなわけで、基本は全て現金という現代の遺物のような生活をしています。

そんな私が今年の七月に研修に行った時の話をします。場所は副都心線北参道から徒歩1分くらいの所でした。私は部下3名と一緒にこの研修を受けました。3人は全員20代の女性です。・・おいおい何でそんな若い女性が受ける研修を受けるんだと思ったでしょう、ご安心ください他区の同じ役職の部長さんもしっかりいました。研修会場を見渡しても若い人から年配者まで、まんべんなくいました。昼は混むからと、昼休憩の時間は11時45分からで、研修所近くの食事ができる店のmapも用意されていたので我々4人はその中からパスタの店を選びました。11時50分ですでに店の外で待っている人がおり、我々もその店の前で並ぶことにしました。

待たされただけのことはある、まあ美味しいパスタでした。食事も終わり会計となります。私と一緒の3人は全員20代だったので、ここは私がまとめて支払いをしないと恰好悪いですから伝票を持ってレジにいき一万円札を出しました。

すると店員が「すいません、当店はキャッシュレスなので現金は取り扱っていません」と言うんです。現金主義でいつも現金で払っていた私はそんな店あるのかよ、現金しかもっていないと勘違いしたんです。

職員に「悪い誰か現金以外で建て替えてくれ、後で現金で返すから」と言ったので職員の一人がペイペイで支払いをしました。

冷静になって考えれば私もペイペイ、Auペイ、PASMOにクレジットカードを持っていたのですが咄嗟に反応できなかったんです。いやあ恰好悪いですね。

しかし、この店玄関に現金は取り扱いしませんなんて書いてないんですよ。

場所が北参道なんて洒落た場所だからなんですかねえ、現金お断りの飲食店があるとは知りませんでした。

時代はここまでキャッスレス時代になっているとは思いませんでした。

もし、おじいさんとおばあさんがこの店に入り精算する時に現金しか持っていなかったら店はどう対応するんですかね、そういう時は現金で会計をしてくれんですかね。

自分の周りにも現金はほとんど持たないという職員がそこそこいます。キャッシュカードもクレジットカードもスマホに取り込んでいます。スマホが壊れたりなくしたりしたら飯も食えない時代になってきました。

でもね皆さん、労働基準法で賃金の支払いは通貨払いと定められているんですよ、今年の4月から賃金のデジタル払いが可能となりましたが銀行振り込み同様であくまで例外なんですよ。

団長は「労基法は給与は直接、現金で支払うのが大原則なのだから現金で給与を支払うべきだ。給与の支払いは通貨払い、すなわち現金払いが原則であるのに、その現金が使えない店があるなど由々しき事態だと。法治国家の我が国で我々公務員は法律の大原則に従うべきだ」と言っておりやすが、誰も耳をかしません、でも犬の遠吠えじゃありやせんよ、団長はちゃんと法律を踏まえての考えですから。でも団長もイブクイックDX部長ですから、頭痛の種になる現金とか紙などの使用は極力やめたいと思っているわけで、まあ矛盾を抱えていることでしょう。

団長は「さも、あらん。人生とはこれ矛盾なり。この世に生を受けてからその人生を全うするまで、我々は常に矛盾に満ち満ちている世界で生きている。そして清濁併せ吞みながら自分を納得させているんだ、それが浜北健児の生き様だ」

さすがです団長、何を言っているのかよくわかりませんが、ばしっと決まりましたね。