ムットン調査団168、一昨日の選挙

各位

統一地方選挙も終わりました。政治に興味がある人なら一般的には自分の住んでいる自治体で誰が市長や区長になったか、議員は誰が当選したのかが気になるところですよね。

一方地方自治体に勤めている管理職は自分が勤めている自治体の議員が誰になったのかが最大の関心事になります。

管理職になると議会対応が必要になります、委員会などでは議員との一対一の質疑応答になるわけです。管理職にとって議会対応は最大級のプレッシャーかもしれません。

そんな緊張する議員の顔ぶれが選挙によって変わるわけですから勤めている自治体の選挙は最大の関心事になります。

若いころは議員と話すことも、ほとんどなかったので誰が議員になるかなど関心はあまりなかったし、まわりも皆そんな感じですかね。

これが管理職になると今後の自分の議会対応にすぐに跳ね返ってくるわけですから最大の関心事に変わるわけです。

議員個人の当落だけでなく、与党議員数は過半数を超えたのか、次の議長、副議長は誰なんだろう、どの議員がどの委員会に所属するんだろう、などと色々気になるわけです。

役所の管理職は上司である区長、副区長のほうを見るのは当たり前ですよね、そして一方は常に住民を見て、さらにもう一方の議会も見るわけです。

民間企業で言えば会社の組織の社長、副社長の命令を受け、常に顧客の要望をさぐる、ここにもう一つ議会という機関が加わります。

この微妙な感覚は役所特有かもしれません。

新しい議員は委員会などの質問のやりとりなどを重ねていくうちに段々と、どんな人なのかわかってきます。どんな人なのか、わからない時が一番嫌ですかねえ。お互いに手探り状態の時ですから。

そして長い年月の中でいろいろありますが信頼関係も構築されたりします。

どこの党派がどうだとか言う話ではありません。

そんな中で選挙が行われると、現職の中でも落選する人も出てきます。

今回の選挙でも私の勤めている自治体でもベテラン議員が何人か落選しました。

特に議員歴の長い方が二人いました。

二人とも私が管理職になってから20年以上の仲です。

一人の議員は考え方の違いから委員会で厳しい質問をガンガンされたこともたくさんありました。その辺は基本的スタンスが違えば仕方のないことです。でも委員会が終わると「さっきは言いすぎてごめんね」と言ってくれたりしました。

もう一人の方は基本的に穏やかな方で誰からも好かれるような人でした。

20年以上委員会でやりあってきた方々なので、考え方の違いとか関係なく一緒になって真剣に区政を考えてきた仲間のような感覚もあります。

議会に新しい人もたくさん当選しました。新陳代謝が図られていくことは、時代の流れであり民意の反映なので仕方のないことですが、情の部分で言えば、やはり寂しいですね。

一人は議会で私を責めてる時なんか、まじでもうこれくらいにしてくれと思いましたね、結構痛いとこをついて責めてきましたから、それでも紳士の部分があり憎めなかったんです。

もう一人はやはり人柄ですね、いつも温和な方でほっとする人でした。

二人とも、もう委員会で会うこともないと思います。

長い間、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。