ムットン調査団175(37、正座)

5月なのに連日30度くらいまで気温が上がり暑い日が続いていましたが今日は急に温度が下がり3月の気温に逆戻りです。

こういう気温が乱高下すると体調をくずしやすので気をつけてください。

団長は「日頃から心身を鍛錬していれば、このくらいの気温の変化など屁でもない」と言っています。地球温暖化も気合とリポビタンDXがあれば乗り切れるそうです。

団長はまだ話したがっていますが、このへんにしておきます。

今回は前に書いた中学時代の正座の話です。

各位

皆さんは中学時代に先生に正座をさせられた事はありましたか?

私は全校生徒や学年全員の前で正座させられた事も二回ありました。どちらも中学3年の時でした。

最初は冬の朝の全校朝礼です。わが中学の朝の朝礼では毎回女子生徒が何人かがバタン、バタンと倒れていました。大抵まわりの人がささえて保健室に運びます。多分、千葉、埼玉、神奈川、茨城、多摩など長い通学電車でやっと学校に着いたあとの朝礼なので貧血その他でバタバタと倒れたんでしょう。

まあ朝の朝礼は冬は寒いし、長時間立っていると疲れるし、校長先生の話も当時は聞いていても、ただつまらないだけだったので、そんな朝礼にでても意味がないと判断した私は朝礼の時間は教室に残り快適に過ごしていました。

どのクラスにも週番がいて朝礼の時間、週番は教室に残っているので、仲がいい奴が週番をしている時は教室におり、嫌な奴や告げ口しそうな生徒が週番の時は屋上で時間をつぶしていました。

そんなある朝、朝礼がすでに始まっている中、私は駆け込んで校門に入り靴を上履きに履き替え校舎の中に入ろうとした時です。(靴箱は校庭からよく見える場所にありました)

朝礼中に話をしていた(仮称)丸木先生が突然マイクで「大〇、どこにいくんだこっちに来なさい」みんなビックリ何事かと思いますよね。もちろん私が一番びっくりしました。そのままクラスの列に行くもんだと思っていたら先生が「私の横でここに正座をしていなさい」と言われました。

問答無用です。そこはコンクリートで設置されていた舞台の上です。まあ理由も言わず、いきなり全校生徒の前でさらし者ですからね。

まあ、見晴らしは良かったですが校長の話が長くてなかなか終わらなかったので、とにかく足が痛かったのと、いつもは何も覚えていないのにこの日の校長の話は一つだけ覚えています「今日は気持ちのいい朝です身の引き締まる感じです」私はひとつも気持ちが良くなかったのでこのセリフは覚えています。

もう一つは、中学3年の時、体育館で進路説明会の学年集会があった時です。その日、私は朝、学校に着いたあとクラスで(仮称)江藤君と将棋をしていました。学年集会の放送がかかりみんな体育館へと移動したのですが、私と彼の将棋はまさに勝つか負けるかの山場にさしかかっていたのです、当然そこで中止するわけにはいかず、勝負がつくまで教室に残って将棋をしていました。なかなか決着がつかなかったので体育館には結構、遅れて入りました。

すると、今度は怖い私の担任の長野先生です「大〇、江藤お前ら何をしてたんだ、大事な進路説明会に遅れてくとはけしからん」と怒られ体育館の舞台の上で正座です、そこで説明会を聞いていました。説明会が終わった後に長野先生は俺たちのことを忘れてしまって、さっさと体育館から出ていきました、他の先生もみんな俺たちの存在を忘れてしまったみたいです。

説明会が終わり、みんな体育館を出ていきます。俺は江藤に「俺たちも教室に戻ろうぜ」と言ったんですが江藤は「長野先生の許可をもらわないと戻らない、勝手に戻ったらまた怒られる、みんな気づいて、先生に言うはずだから待とうぜ」まあそれもそうだなと思い体育館の舞台の上で正座を続行となったわけですが、次の授業のチャイムが鳴っても誰も来ません。

その代わりに来たのが、他のクラスの女子生徒たちです。そうです体育館で女子の体育の授業、創作ダンスが始まったのです。

体育の女教師の(仮称)粟谷先生が「君たち、そんなところで何をしているんですか?」と怒った口調で問い詰めてきました。まあ確かに女子生徒がブルマー姿の体操着で踊るんですから、状況を説明しなければ俺たちただの変態になってしまいます。

私は事の次第と長野先生の命令でここに正座していることを説明すると、粟谷先生は「だったら、そのうち誰か呼びにくるんでしょうから、そのまま正座していなさい」とのこと。

私と江藤はクラスで次の授業を受ける事なく女子の創作ダンスを、間近でじっくりと見学してました。跳ねたり飛んだりしたり、床にねそべったりしている姿は何と言うか、うまく説明できないのですが男子生徒としては嬉し恥ずかしのような気持ちでした。クラスでつまらない授業を聞いているよりは絶対楽しかった事は間違いないです、はい。多分女子たちも恥ずかしかったと思うし、やりにくかったと思います。

結局、クラスの連中は薄情なのか、俺たちの存在が薄すぎて誰も気づかなかったのか、わかりませんが、一時間誰も呼びに来なかったので、体育の粟谷先生が次の休憩時間に長野先生に連絡をして、私と江藤君の体育館の正座はやっと解除されました。

僕らの夢の一時間はこうして幕を閉じました。卒業してから江藤には一度も会ってないけど江藤も絶対忘れてないと思う。

まあ、どこにでもありそうな、くだらない話でした。ちゃんちゃん。