ムットン調査団206、レンタカー謎の事件

各位

台風が近づいており今日、東海から関東にかけて上陸と言われていましたが上陸せずに、本州をかすめて熱帯低気圧に変化するみたいですね。大雨は千葉県の房総半島を中心に集中的に降ったので河川の氾濫なども、千葉県内がほとんどです。大きな被害がでないと良いのですが。

さて今回の話は昔、レンタカーを借りた時の奇妙な話です。

少し前に大手中古自動車販売業者が故意に車を傷つけて、その修理代金を損害保険会社から、もらっていることがわかり連日ニュースになっていました。

このニュースを見て私は自分が十代の頃の話を思い出しました。

私は18歳の時に免許はすぐに取りました。まわりの友達もほとんど18歳になると免許を取っていました。

自分の家に車がある友達は親から車を借りてデートをしたり、友達を載せてドライブや旅行へと行っており、私も友達の車にはよく乗っていました。

中には父親の外車を乗ってくる友達もいました。それも3千万するポルシェですよ。このポルシェの加速はすさまじく信号で止まってから発進する時にフル加速するとジェットコースターで落ちる時と同じ状態になります。

私の家は残念ながら車は所有していませんでした。普段、彼女とデートをする時は基本、電車と徒歩ですから車は必要ありません。車を持っている友達とダブルデートでドライブをすることもありました。

でも、たまには彼女と二人でドライブにも行きたくなります。そんな時は家のそばにあった某レンタカー会社で車を借ります。

車は当時、借りるのに一番安かったシビックスターレットなどが多かったですね。

レンタカーは何か月に一回くらいの割合で借りていました、行先は鎌倉、箱根、日光、筑波山など関東近郊でした。

その日もいつもと同じレンタカー会社で車を借りて鎌倉に向かいました。

第三京浜から横浜新道を使い北鎌倉の駅前と通るルートでした、円覚寺建長寺をすぎて

鶴岡八幡宮に行く道で、ちょうど神社の横手あたりまできました。

鎌倉まで来たら、どこかの駐車場に止めようと思っている時、いくつか駐車場があり、さかんに車を呼び込んでいました。

少し渋滞になっており、車は止まっていたので、よしここの駐車場に止めよう決めました。

片側一車線づつの道で右折してその駐車場に入ることになります。前の車との車間距離はギリギリで右折できる気がしました。

ハンドルを右に思い切り切り右に飛び出せそうな時に何と私の車のバンパーの左前が前の車に当たってしまったのです。

感覚的にはメリッとした感じです。「うわっ、やっちまった」と思いました。

すぐに車を止めて左側に寄せました。前の車は白のクラウンです、まだ新しいクラウンでピカピカです。

クラウンから出てきた人は中年の50代くらいのおじさんでしたね。

当然「何をしてたんだ」と怒られました。そのあとクラウンのバンパーを見たんですが、どこもへこんでないし、傷がないんです。

私が借りた車のバンパーは黒のゴム製だったので、クラウンのバンパーに少し黒い色がついていましたが、おじさんはそれをワックスで入念に拭いて、何度も見たり、さわったりして傷やへこみがないかを確認していました。入念にチェックをしたが異常なかったので、「これからは、気負つけて運転するように」と言われて、ほっとしました。

事故ったと思ってヤバいと思っていたら、擦り傷一つなく、何もなかったのですから本当に安心しました。

なおレンタカーで事故を起こしたら必ず警察に連絡をして事故証明書を取ってください、そうしないと保険がおりませんと借りる時に言われます。当然、そのことは知っていますが白のクラウンは問題ないし、私が借りた車も問題なさそうだったので、警察を呼ぶ必要はないと判断しました。無事にドライブも終わり彼女を家まで送ったあと、家の近くのレンタカー店に車を返すとき、何かあったら嫌なのでクラウンとの接触の話はしました。

レンタカーの店員が入念に調べた結果「バンパーが少し、めり込んでいます、見てください」と言われました。確かに少しめり込んでいるのが確認できました。

オーマイゴッドです、相手のクラウンばかりに目がいってしまい自分の車を入念に見るのを怠っていたのです。事故証明がないので修理は実費になりますと言われました。

ちょっとショックでしたね、あの時警察を呼んでいれば良かったと。

翌日、事故現場を管轄する警察署に電話をして昨日、事故を起こしたので事故証明が必要だと伝えましたが、「事故が起きたら速やかに連絡しなければ駄目だ、貴方の都合で事故証明なんか出せない」と言われました。私は「事故を起こしたら警察に連絡する義務があるから今電話しているんです、一日たったら連絡しなくてもいいんですか」と食い下がったのですが、全く取り合ってくれませんでした。ここでの教訓はとにかく車同士で接触したら必ず警察に連絡をすると言うことです。

さてここまでは、レンタカーで事故を起こし実費弁償が決まったという話ですが、ここからが本題です。ゴムがめり込んだだけだから、安い金額ですむだろうと思っていましたが請求書が来るまでは心配でした。

それから一週間くらいした時に家から少し離れたガード下のところで私が借りた車と同じ車種で同じ色の車がもう一台の車と事故を起こしているんです、2台とも「わ」ナンバーなので同じ店のレンターだと思われます。私が借りた車のナンバーまで覚えていませんでしたので、多分別のレンタカーだろうと思っていましたが、ただ何となく同じ車のような気も少し、していました。車2台は前の部分が両方とも大破しているんです。近くにはレンタカー会社の店員しかいませんでした。あの車、もし私が借りた車だとしたら、あんなに壊して私に修理代を請求するのかなんて少し心配になりましたが、まさかそんな事はありえないと思っていました。

その後、別の日にも、またそのレンター会社が所有する両方「わ」ナンバーの車2台の事故をまた見かけたんです。自分の店の車同士をぶつけて何をしてるんだろうと思いました。

そんな中、私は修理代がいくらになるのかが気になっていたら、鎌倉のドライブから一か月くらいした後に私の家に修理代の請求が届きました。

やっと請求書が来たかと、恐る恐る封筒を開けたら、何と何十万もの請求書がきたんです。50万だったか60万だったか正確には覚えていません。それと請求書と一緒に大破した車の写真と修理の細かい明細も一緒に入っていました。

間違いない、あの時レンタカー同士をぶつけてた車だとわかりました。これは、ありえないと思いましたよ。何がどうなっているんだ、私に大破した車の修理代が請求されるなんて、訳がわからず頭が混乱しましたが、黙っているわけにはいきません。。

ふざけるなと思いそのレンター会社の本社に電話をして「おたくの会社は、ぼったくり会社か、少しバンパーをこすっただけなのに、大破した車の写真と多額の修理代が請求された、一体どういう事なんですか。このお金を払えと言うなら私は貴方の会社を詐欺で訴えますよ」と言いました。私の話を詳しく聞いた社員は「すみませんでした、修理代はいりません」と言ってきました。この電話だけで、後は何もしなくていいんですねと何度も確認しました。

ここでやっと私は「セーフ、助かった」と思いました。もしバンパーの修理だけだったら多分バンパーの交換で5万くらいは取られていたでしょう、なまじ大破させてくれたので、一銭も払わなくてすみました。

この事件、はるか昔の事ですが、たまたま事故証明を取っていなかったから実費弁償になり私の家に請求がきたけど、もしあの時、事故証明をきちんと取っていたら、私の勝手な想像ですが、あの大破させた車の修理代は保険会社に請求していたんじゃないかなあと思う。でもレンタカー同士を、あんなに派手にぶつけても、うまく保険金がおりる仕組みがあったんだろうか。

最近の事件を見ていると、あの時も規模は小さいけど、なんらかの、からくりのある損害保険金詐欺だったような気もします。・・あくまで想像ですよ、ただ疑問なのは自分たちでレンタカー同士をぶつけても、すぐにばれそうな気がします、何だったんでしょうね。

私はこの事件があった後も営業所は違うけど、この会社のレンタカーを何回か借りたことはあります。その度にこの時のことを思い出します。「何かあったら、とにかく警察を呼んで事故証明を取ること」そうすれば大丈夫だと肝に銘じています。

何より一番は事故を起こさないことですが。