ムットン調査団219、団長の家での夫婦喧嘩

各位

南北戦争と言ったら普通は世界史で習ったアメリカ国内の戦争ですよね。

人によっては鎌倉時代の終わりの南北朝時代だったり、戦後の朝鮮戦争のことを指すのかもしれませんが、実は団長の家ではもう一つの南北戦争があったんです。

団長の家で夫婦喧嘩が勃発する時は南北戦争と言います。

団長は普段はもちろん夫婦喧嘩なんかしません、まだまだラブラブな夫婦ですから、多分。

そんな団長の家でもたまには夫婦喧嘩が起こることがあります。

例えば、団長は仕事で疲れて帰ってきました。

団長が「今日は本当によく仕事をした精魂尽き果てるくらい頑張ったので、くたくたなんだ」と言うと、奥さんが「あなた、そんなに頑張って仕事したら体を壊すから無理はしないでね」

団長「馬鹿なことを言うな、俺たちに公務員は地方公務員法第35条の職務専念義務が課されているんだ。私はこの法律の理念に基づき職務にまい進しているんだ、くだらないことを言うな、ただし昼の休憩時間などは職務専念義務免除になっているからこの時間を利用して午後からの仕事に備えているんだ。だから何も心配しなくていいんだよ。俺は地方公務員法に規定されることを、しっかりと順守して頑張っているだけなんだから。」

奥様「私はただ、あなたが心配だから言ったのに、くだらないとは何よ、あなたは何でも法律、法律って言うけど、そんな血の通っていない法律なんて、どうでもいいわよ」

団長「何を言うか、こうやって比較的安全な世の中で暮らせるのも全て法の順守があればこそなんだ、そんなこともわからないなんて情けない」

奥さん「うるさい、嫌なものは嫌なの、法律なんてどうでもいいの、これ以上、屁理屈並べたら、もうご飯つくらないからね」

まあ、大体こんな感じで喧嘩が勃発します。

そして時間の経過とともに団長はじりじりと奥さんに押されていきます。

喧嘩が最高潮に達すると、団長が奥さんに(妻)に「南のくせに黙れ」と禁句を言います。奥さんも「北だからって、そんな言い方ないでしょ」

もうみなさん、おわかりですね。団長は浜松北で奥さんの〇〇南だったのです。

静岡県における絶対的なヒエラルキーを家庭に持ち込み、劣勢を挽回する団長。

さらに団長は「アメリカの南北戦争奴隷解放という人種差別をなくすための正義が北にはあったから勝ったんだ。最後に正義が勝つ」。

奥さんも「そんなアメリカでは今も黒人やアジア人に対する人種差別があるじゃない、見せかけの正義よ、北の正義なんてそんなもんよ」

団長「アメリカは法の下の平等で、法における人種差別はない。美しい法律により自由と平等がうたわれていれば、現実はいつか理想に追いつくものなのだ」

奥さん「あなた少し黙って、呼吸を1秒止めて、真剣な目で私を見つめて、私は〇〇南の南であって、朝倉南の南でもあるの。だから、あなたは私のここにタッチ、タッチ、ここにタッチ」

こうして南になりきった奥さんは団長の手を取って、「ここにタッチ」と言うと。もう団長はメロメロです。

勝負あり かくして南北戦争は第二ラウンドに突入 おあとがよろしいようで

そんな訳でみなさんが団長と喧嘩をする時は正面から攻めては駄目ですよ、難解な法律を持ち出しても、団長にあっという間に木っ端微塵にされてしまいます。

正面を避けて、脇からツンツンとつついてください。女性の場合は団長の目を見ながら少し目をうるうるさせれば完璧です。

男性の場合は手土産として「最高裁判所判例解説」や「法曹時報」などを持っていくと良いでしょう。それだけで上機嫌になること間違いなしです。

法律は苦手な人は「リポビタンDX」をひと箱、または「イブクイックDX」もっていくと良いでしょう。団長は今、DXがつくものは何でも好きですから。

きっと気が利く、ういいやつと思われること間違いなしでしょう。

そうすれば団長の懐に飛び込めます。そこから先はみなさんで考えてください。

PS

中央大学は2023年4月より法学部だけ1~4年全員が文京区茗荷谷新キャンパスに移転しました。

なお、新宿区市ヶ谷にあった法科大学院も2023年4月に千代田区神田駿河台に戻って来ました。

中央大学の伝統の地、神田駿河台で新時代の法曹を養成するのだと、大学は言っています。

団長曰く「ここから中央法の逆襲が始るぞ、白門に栄光あれ」

団長、気張ってますね。