ムットン調査団220(57、風紀Gメン75)

今回の文章は2年ほど前に書いた文章です。

各位

Gメン75なんて書いてもわかるのは私と同じ世代以上でしょう。Gメン75、丹波哲郎主演の当時の人気番組です。

それは、ともかく、昔から少年少女の非行はまず服装や髪型などの容姿に現れてくると言います。

特に夏休み明けなどに髪が茶髪になっていたりピアスがついていたり、そんな時は先生達は注意深く観察しながら非行の芽を摘んでいきます。

冬休みの期間中に非行に走った職員はいませんね?

団長は団員の規律を重んじるので、金髪、紫、オレンジなどカラフルな髪、鼻ピアス、ガングロ、ヤマンバ、ルーズソックス、眉そりは禁止だそうです。

そんな団長の考え方を聞いて私が昔、実行していたことを思い出しました。

それは、私も人事課長の時に非行職員になる芽を摘むべく2名の職員に対し非行防止措置を取ったのです。

きしくも二人は今、同じ課にいます。

一人目は仮称・宇野係長。国の本省でバリバリの残業地獄からはい出し、特別区を受け直してわが社に採用される。

私が採用面接をしたのでよく覚えています。仕事の出来そうな好青年の印象でした。

そんな宇野さんがめでたくわが社に採用された後、それほど時を経ずに髭を伸ばし始めたんです。もみ上げからあごにかけてです。

最初に見た時、「ん?髭をはやしたか。髭のはやし方は今風だけど、見方によってはむさくるしい。さてどうするか。髭をはやすのは個人の自由ではあるが、最初が肝心、髭をやめさせるべきか」

個人の自由、区民感情、フレッシュサービス。このはざまで、んーどうしようかな。

しばし悩みましたが、彼には私が直接会って言いました。ずばり「その髭を剃れ」です。

宇野さんも、「はい、わかりました」と素直に受け入れてくれました。

実際、すぐに剃ってきました。今回この文章を書くにあたって当時のことを聞いてみましたが、剃れと言われた時、「別におかしいとは思わなかった、あーそうなんだと思った」との事です。マジでよかった、もしかしたらこの出来事を根に持っていたかもしれないと少し思っていたんですから。

そして、もう一人が仮称・原田係長です。

彼は強烈でしたね、肩にかかるようなロン毛、今とんがっている靴を履いている人よりさらに10センチくらいは長くとんがった靴、ベルトは幅が広く超派手で、金属がジャラジャラついていましたね。パンクロック野郎が職場に紛れ込んでいるといった感じですかね。これはアウトです。

当時私の部下の仮称・斎藤さんが研修担当の係長で原田さんをよく知っていると言うので、髪を短く切ること、靴とベルトもド派手でない普通のものに変えるように依頼しました。

斎藤さんは「課長、彼はとってもいいこなんですよ、仕事もしっかりするし」と言ってきたので、「いいこかもしれないけど、あの恰好は容認できないので、斎藤さんからしっかりと言ってください」と依頼しました。

数日後、斎藤さんが「課長、原田君が今お金がないので髪を切れない、給料日まで待ってくれと言ってるんですが、どうしますか」と言ってきたので

まあ、本当か嘘かはわかりませんが、お金がないと言われたら待つしかありません。

でも髪を切る金もなくてどうやって生きているんだと思いました。これは、その場逃れの可能性もあるので給料日が過ぎたら、すぐに見に行く必要があります。

でも次の15日が過ぎてもすぐには切らなかったんです。斎藤さんに、早く髪を切るように催促させて何とか切らせることに成功しました。

斎藤さん情報では原田さんの当時のカット代金は彼の同期から聞いた話では3万円だったそうです。まあ、そんなにかかるなら給料日まで待って欲しいは理解できますかね。

今は髪もスッキリしているし靴も標準的なとんがり方の範疇でベルトも普通です。そして斎藤さんが言っていたように、よいこかもしれません。

いやー二人とも立派な中年に成長したので、良かったです。もし、あのあとグレて不良中年になってたら責任を感じますからね。えっ、ちょい悪おやじのほうが良かったって。あのままにしていたら、非行に走り、ただのワルになっていたかもしれませんよ。

何?女はワルに惹かれるって。品行方正な僕にはわかりかねます。

最後に今回登場した宇野さん、原田さん、斎藤さんの3名の職員の皆さんには、今回のことを書くことと内容についても了解を取っています。

匿名の時は〇田君のように、誰だかわからないように書きます。〇田君は前に団長に自分は中学の時に100mを11秒台で走っていると挑戦状をたたきつけたので絶対に団長にばれているとビビッていますが 、ダイジョブ、心配ない団長は〇田君がだれかは絶対にわかりません。

団長は心の狭い短気なお方だから、お年賀にうなぎパイを献上すれば、すぐにご機嫌になりますから。その際は必ず春華堂うなぎパイにしてください。

団長は春華堂うなぎパイしか食べません。浜松人は変なところにこだわりがあります。

このうなぎパイを団長が食べると、奥さんへの合図になるそうです。

団長の若さと奥さんとの円満の ひ み つ それは春華堂うなぎパイでした。

(団長一口メモ)

団長は常に日本の進むべき方向が間違っていないかを、注意深く観察しており、法制審議会の動きも絶えずチェックしているかもしれません。

子への懲戒権の削除が法制審議会の担当部会にて、同規定の削除の方針を固めた。

今後法制審議会総会をへて、政府は次期通常国会民法改正案提出を視野にいれているとの報道を受け、団長は「やっとここまできたか、懲戒権は児童虐待を正当化するための口実になっていたんだ。子どもたちの命、人権のためにおおきな一歩前進だ」と満足していました。

さすがです団長「強きを助け弱気をくじく」が基本なのに子どもには優しいというこでやんすね。

子どもに優しい人に悪い人はいないと思わせる効果を十分に知り尽くしている、大人のワルなのかもしれません。

追伸、私の注意を受けた二名の職員は二人とも管理職試験に合格しており宇野さんは現在すでに課長になっており原田君も管理職昇任待機中です。

See you