ムットン調査団257、布団乾燥詐欺

各位

みなさん布団詐欺と聞くと、どんな事を想像しますか?

普通の羽毛布団を高級だと言って高く買わされるとかを想像しますよね。

違うんです、私のごく親しい人がやられた話を紹介します。

どのくらい前の話だったかは定かではありません。

その業者はマンションの1軒1軒を訪ねて、布団乾燥を無料で実施していると言いにきたそうです。

梅雨時で布団がなかなか干せない時だったそうです。業者がマンションの個々の家の玄関まで布団を取りに来てくれて乾燥機のついたトラックで乾燥して戻してくれるという話だったそうです。

私の知り合いは一家4人の布団を全部乾燥してもらうために、その業者にあずけたそうです。そしてある程度の時間が経ったら業者が来たので布団の乾燥が終わったのだと思ったそうです。

しかし業者はなんと「先程、出してもらった布団は全部、中のほうがもう駄目になっている、だから買い替えた方が良いので自分たちが用意している布団を買うのが良いと言ってきたそうです」

相手の勧めてきた布団は滅茶苦茶高い値段の布団だったそうです。この布団を使えば健康に良いから変えないと駄目だと言ったそうです。

ここで知り合いは、騙されたことに気づいたそうですが、布団は全部その業者がもっていってしまい、自分の手元にはありません。

自分たちの使っていた布団のどこが駄目なのかを聞くと、何が駄目なのかを、あれやこれやと、いろんな事を言ってまくしたてるそうです。

ちなみに知り合いの使っていた布団はまだ、それほど古くなっておらず綺麗な布団で羽毛布団が中心だったそうです。

それでも良いから布団を返してくれと頼んでも、あの布団をこのまま使っていては健康に悪いから駄目だとか、言って何を言っても返してくれなかったそうです。

それでも返してくれと言ったら、なんと、あの布団はもう使いものにならないから捨てておいてあげた。捨てる料金はサービスで業者が負担してあげるとのこと。

持っていったばかりの布団なので捨てているはずがないのに、もう捨ててあげたから無いというのです。

と言って、相手が売りつけてきたバカ高い布団を買うつもりは毛頭なかったそうです。

ただ普通の押し売りと違い、自分の家の布団がすべて相手方にあるので、もう帰ってくださいと言ってドアを閉めるわけにはいかなかったんです。

このまま業者を帰したら、今日の夜一家が寝る布団がないわけですから。

いくら我が家の布団を返してくてと言っても、まったく聞いてくれなかそうです。

困った知り合いは最後に数万円を渡して、お願いだからこれで布団を返してくれと頼んだそうです。

業者も最後は金をもらったので、しょうがないと布団を返してくれたそうです。

もちろん、布団は乾燥機などで処理されておらず、そのまま戻ってきたそうです。

それでも知り合いは、数万円で布団が無事に戻ってきてホットしたと言っていました。

ただより高いものはないとよく言ったものです。

善意で布団を乾燥してくれる業者なんてないと言うことです。

多分、業者は布団を乾燥しますだけでなく、きっと他に何か相手を納得させるような事を言っているはずです。なにも見返りを求めずに、無料で布団を乾燥しますと言ったら、みんな警戒して布団は渡さないと思います。

例えば今回はお試しで次回からは、お金をしっかり頂きます。今回はあくまで宣伝というこで無料にしますとか。そうでなければ私の知り合いも無警戒でほいほいと布団を全部渡さないと思います。

とにかく騙す方は相手の心理を考えてうまく騙す方法を次から次へと考えてきます。

我々も、知らない人が話をしにきたら常に騙されるの恐れがあるのではと相手を疑ってかからないと駄目だということです。

それにしても、よくこんな詐欺を考え付くもんだとあきれます。

いろんな詐欺の中から、効率よく大金を騙しとることになったのがオレオレ詐欺やキャッシュカードを預かるなどの最近の詐欺へと変わっていたのでしょう。

そして今も新たな手口を模索しており、私達の盲点をつくような詐欺が絶える事なく出てくるのでしょう。

いたちごっこのように新たな詐欺事件が続きます。人間の持っている悪の心がある限り続くんでしょう。

いつの日か地上から悪が駆逐される日は来るのでしょうか。

その時、善人だけが住む世界は人間にとって本当に居心地の良い楽園になっているでしょうか。善と悪が混然と交じり合っている今の世の中にこそ、生きる意味をみいだせるのかもしれませんよ。

こんな事を言っているようじゃ詐欺は永遠になくならないでしょう。